みだらなキミと、密室で。
「わああそっか〜〜!私もふたりのこと尾行してその様子をガッツリカメラにおさめたかったよ」
相変わらず、テンション上がったときの発言が、ちょっと気持ち悪い依茉ちゃんが愛おしい。
「とにかく、おめでとう!海風!!本当に本当におめでとう!!」
そう言って私の手をとってギュッと握る。
「ううん。私こそずっと話聞いてもらってとっても救われてたよ。諦めないでちゃんと向き合えたのは、依茉ちゃんの言葉があったからこそだもん。ありがとう」
そう感謝を伝えれば依茉ちゃんは
「可愛いこと言っちゃって、」
なんて少し照れた顔をしながら私の頭をクシャクシャっと撫でた。
本当だよ、依茉ちゃん。
今まで基本的にふざけたノリで話す仲で
それだけでも十分楽しかったけれど、今回のことで、より依茉ちゃんともっと深い関係になれたと思うから。
「依茉ちゃんの方が100億倍可愛いから!感謝の気持ちとして、今度の休み依茉ちゃんの都合が良ければ私とデートに行ってくれないか……」
「え、浮気じゃん!私はいつでも空いてるの!有馬くんのことで忙しい海風の方が予定合わせるの難しいんじゃない?」
えっ、依茉ちゃん。
これはもしや。
「依茉ちゃん、拗ねてるんですか?」
「ふんっ」
「可愛いから写真撮っていいかな」
「いいけど……撮るなら一緒に撮る」
なにそれ鼻血案件じゃん。
依茉ちゃん、本当にありがとう。
こんな世話の焼ける私だけど、これからも、仲良くしてくれると嬉しいな。