みだらなキミと、密室で。

髪の毛を染め出して、ちょっとチャラついたりなんかして。

これが本当に、遥琉が私から離れてまでやりたいことだったの?と疑ったこともあったけど、

遥琉の行動や、私を空気のように扱うその様子から、徐々に納得してる自分がいて。

私から離れてから、ずっと縛られてた身体がようやく解放されたみたいに、やりたい放題だった。

声をかけられればすぐに女の子の元へ向かう、そんなやつへと変わってしまった。

私はたくさん遥琉のことで悩んだりして、あんまり勉強が身に入らなくて、テストで散々な結果だったこともあったのに。

遥琉は、常に学年トップの成績で。

高校でも首席。

あぁ、この人、私がいなくても平気なんだって。

気がついたら、ものすごく距離ができていて。

違う世界の人を見てる気分で。

それなのに、この間のエレベーターの件から、遥琉の行動は、今までとは全く正反対で。

どう接していいのかわかんない。
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