みだらなキミと、密室で。

「そ、そうかな……え〜もう依茉ちゃん、なにが欲しいの?依茉ちゃんに褒められちゃうと、嬉しすぎてにやけが……なんでも奢ってあげるよ」

「それはこっちのセリフ。海風なんか欲しいものあったら言ってよね」

「依茉ちゃんが欲しい」

「ま、だから、本題に戻るけど、海風がどんなことでも私に話してくれたらすっごく嬉しいから」

華麗にスルーされたけど、これは依茉ちゃんの照れ隠しだってこと知ってる。

「うう、ありがとう、依茉ちゃん」

依茉ちゃんの頭に天使の輪が見えるよ。
こんなに愛されていいのだろうか。

ちゃんと会話の軌道修正もしてくれる頼もしい依茉ちゃんに感謝が止まらない。

「しかも、恋バナ……海風の恋バナとかスーパースペシャルレアだから!どれだけ課金すればいいの?!」

「え、ちょっと待って!今のどこに恋話要素あった?」

依茉ちゃんの恋話発言に思わずツッコむ。
今の話は、私と遥琉の歴史をペラペラと語っただけで。
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