みだらなキミと、密室で。

「そうだったんだ……。話してくれてありがとう」

きっと、依茉ちゃんも依茉ちゃんで私にこういう話はしずらかたんだろうな。

いつも基本的にオタクトークでわちゃわちゃしてるような私たちだから。

「海風ってほんと優しいよ」

「いや〜優しいかはわかんないけど。でも私も依茉ちゃんが自分の娘なら、大事にしたくてたまらない。今だって、男の子の依茉ちゃんを見る目にキィーってなっちゃうからな〜」

芸能人かってレベルで容姿があまりにも完璧だもん。

転入してきた中学の頃から、依茉ちゃんのモテっぷりは健在だ。

それでも、ずっと私に付き合ってくれてるんだもん。感謝しかないって。

「フフッ、そういうところだよ。海風って、海風自身のお家のこともあるからそうなのかも知れないけど、相手の背後にある状況をちゃんと考えてくれるじゃない。そんな気遣いが自然とできるところとか、ずっと好きだなって思ってるよ」

「依茉ちゃん……」

それは褒めすぎだよ。

「ほんと、いつもありがとうって思ってる」

そう言ってちょっと耳の先を赤くした依茉ちゃんが可愛すぎて、可愛いすぎる罪で逮捕するレベルだ。
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