再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
このマンションは不動産系に勤める大学の同級生の七海(ななみ)に紹介してもらったとこだから、大方奏ちゃんも七海に頼んだんだろう。
きっと朝の引越は奏ちゃんだったのだ。

「で?何階?」

「あ、バレてる?」

「七海に頼んだんでしょ?」

「はは。」

「俺10階。」

さすが…フランス行ってた商社マンは給料もちがうってことだよね…
ワンルームじゃあないんだ。

「ぷはっ。」

奏ちゃんが吹き出したので何事かと思ったら…

「なにそれ。フライパン?」

「あ、あー。だってインターホンなるんだもん。誰かと思うじゃん?」

ちょっと恥ずかしいけど、そんなん仕方ないじゃん。
怖いもんは怖いんだから。

「明日からなの?出勤。」

話題を変えてみた。

「明日は休みで、明後日から。さすがに今日帰ってきたのにキツいっす。」

「だよね。」

「菜莉。よかったら飯…ってもしかして作ってんの?」

「もしかしなくてももう作っちゃってるよ。だし…また今度。」

奏ちゃんと話したいのは山々だけど、さすがにうちでご馳走できるほどのものは今日は作ってない。

「だな。じゃあまた。今日は挨拶がわりってことで。」

「うん。」

で、奏ちゃんは部屋に戻ってった。

奏ちゃん帰ってきたのかぁ…
そうなんだぁ…


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