再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
「なぁ。菜莉。池永奏太って…会ったの?」

菜莉の顔を見るなり問い詰めてしまう俺。
こんなこと…高校のときはいえなかった。
俺のプライドが許さなかった。

けど、もうそんなん言って、後悔はしたくない。

「あ、うん。うちのマンション、引っ越してきたんです。」

「はあ?」

思わず声が大きくなる。
けど、相変わらず菜莉はキョトンとしている。

そうだった。なんも変わってねー。
菜莉は池永のことに関しては全くの鈍感っていうか…

「あのマンション。わたしの大学の友達が不動産行ってるんで、七海っていうんですけど、その子に紹介してもらったんだけど、奏ちゃんも七海に紹介してもらったみたい。」

「って…菜莉、池永と大学も同じだったのかよ?」

七海ってのが共通の友人ってことはそういうことだろ?

「そうですよ。笑っちゃいますよね。小学校から大学まで学部も同じとか…」

ってほんとにクスッと笑った菜莉は、ほんっとになんも分かってねー…

だいたい俺は、高3の秋に菜莉に振られてからは、全く菜莉と連絡もとれなくなっちまって…その後の菜莉は全く知らない。

ほんとは大学行ってから後悔して菜莉に電話してみたんだよ。
けど、菜莉は番号変えてしまってて…
落ち込んで…俺は…絶望してたんだっけか…

よく考えたら、きっと菜莉も俺と離れてる間に男いたんだろうし…
池永ともなんかあってもおかしくは…

って…ないか…
この天然ぶり…

今でも池永の片想いってとこか…

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