再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
高校の時、大好きだった先輩がなんだか冷たくなりはじめたのは、高2の夏ごろ。
会えないと言って、ほかの人たちと遊ぶようになった。
それは男子のこともあったり女子のこともあった。

けど会った時はすごく楽しかったし、とろけそうにわたしを抱くのに…

けど、会わない日が増えて行って、先輩が楽しそうに女子と2人でいる姿もよく目撃するようになって…
最後に目撃したのは元カノとのキス。

そのときわたしは悟ったはずだった。
雲の上の人を好きになっちゃいけないって。
先輩は雲の上にいる人なんだって。
わたしなんかが恐れ多かったんだって。

なのに、なのにまた好きになってしまった。
いや、ずっと好きだった。
忘れられなかった。

けど、もうつきあっちゃいけなかったんだ。
こんなことになるのはわかっていたのに…

奏ちゃんにこのまま話聞いてもらったら楽になるのかな?
高校の時みたいに。

奏ちゃんの前で泣いたら…


「菜莉。何かあったんだろ?泣きそうじゃん?」

奏ちゃんがわたしの肩を引き寄せようとして、肩に手をかけたそのときだった。

< 145 / 262 >

この作品をシェア

pagetop