再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
「だって…小さなことだもん。たかだか女の世界なんて…こんなことで悩んで泣いてるわたしなんて…バカみたいでしょ?こんなわたしが嫌なら…もう…」
わたしは視線を逸らせて俯いた。
そうだ…やっぱりわたしなんて、キラキラした先輩には似合わない。
ほんとはもっと管理部の人たちみたいなキラキラした人が先輩には似合うんだ。
「ちがうだろ!?」
突然…
先輩が大きな声でわたしの言葉を遮った。
「おまえが思ってることって…そんなことじゃないだろ?本心を言えよ。」
「え?」
俯いてたわたしはその大きな声に驚いて顔を上げて、先輩を見た。
「ほんとに思ってることを言ってくれ。そうじゃなきゃ…俺たちは…高校の時みたいに…」
そして、先輩は一度言葉を切ると、立ち上がり、スーツの上着を脱いで、ネクタイを引っ張り、緩めた。
「俺が先に言うよ。よく聞けよ。これが俺の本心だ。」
唖然とするわたしを前に、先輩は立ったまま、大きな声で、わたしの目をまっすぐ見て、叫ぶように語り始めのだ…。