再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
「俺は、おまえが他の男と話すなって思ってる。おまえが他の男と仕事上の会話してたって、電話で話してたって、面白くねーしムカついてる。ましてや斉田にDVD貸すとか借りたとか、そのDVD割り捨ててしまいたいくらい腹立つよ。」

先輩…?

「池永に至っては刺してやりたいね。菜莉と幼馴染なんていう特別な絆持ってるヤツ。腹立って仕方ねーよ。」

え?奏ちゃんのことも?

「菜莉が俺と離れてる間にどんな男と付き合ってたのかって、そんなことまで気にしてる自分を殴りたい気分になることもある。」

先輩…

「俺ってこんな余裕ねーんだよ。おまえのことになったら…
高校の時おまえに冷たくしたのは、こんなに余裕なくしてる自分が許せなかったからだ。おまえ抱いたら…どうしようもなく独占欲の塊みたいになってる自分に戸惑っちまったんだよ。この俺が?って思って…」

そんなこと…

「けど、死ぬほど後悔したよ。んで、他の女行きまくったけど、むなしいだけでなんの解決にもなんねー。おまえじゃないとダメなんだ。菜莉だけなんだよ。こんなに俺を余裕なくさせんのは…」

「せ…んぱい…」

先輩をずっと見ていた。
今までたまってた感情をぶつける先輩は、ほんとに余裕なくて…

「菜莉…俺のこともいい加減名前で呼べよって思ってる。それにいい加減タメ語使えよって。先輩なんて呼ばれてたらずっと俺の方が上見たいじゃん?同等だろ?俺たちは。付き合ってんだろ?」

先輩は一度目を閉じた。


< 149 / 262 >

この作品をシェア

pagetop