再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
「これが俺の…本心。まだまだあるけど、今は思いつかねー。俺は言ったぞ。だから、菜莉も言えよ。言いたいこと。」

わたしも、先輩と同じ高さで話したい。
わたしは立ち上がった。
わたしも言いたいことなんて…山ほど…ある!

「先輩が呼べって言うからじゃあタメ語にする。それでいい?」

「あ、あー。」

少々戸惑い気味の先輩を前に見ながら、話しはじめたわたし。
こうなったら…
もうわたしだって止まらない。

「翔太郎!」

「はいっ?」

わたしの声が大きくて先輩が目を見開いた。

「女とスキンシップ多すぎなんだよ!」

「え?」

「寄ってくる女たちに愛想よくしすぎだし!」

「あ、あー。」

「わたしに嫌がらせしてくる女と談笑してんじゃねー!」

もうここまで言ったら止まらない。
今まで我慢してたことが、堰を切ったように口から流れ出す。

「く…」

「わたしはほんとに翔太郎の彼女なのか?こんなんじゃ全然わかんないじゃないかー!」

ここまで一気に言ったせいで、わたしははぁはぁと息をついた。
全力で言うのって…疲れる。

そしたら先輩が、下を向いて肩を震わせてることに気付いた。

え?先輩?

「菜莉…くっ…」

「え?」

「クククク…」

よく見たら…笑ってる?
え?笑ってるの?


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