再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
そしたら戻ってきた先輩が
「目瞑って。」
と言った。

そっと目を瞑ったわたしの手を取った先輩は、そっとなにかをして、
「目開けて。」
と言う。

おそるおそる…目を開けて…
わたしは自分の左手の薬指にはめられたルビーが散りばめられてるかわいいデザインの指輪を見つけた。

「先輩?」

「菜莉。好きだ。俺と付き合って。」

「え?」

「俺、ちゃんと言ってなかっただろ?菜莉と再会してから、駆け引きして菜莉が断れないように持ってくのに必死だったから…いつのまにか付き合ってるってことにしてしまってたけど…それじゃダメだなって思ったから…」

「先輩…」

わたしの目から涙が伝った。
昼間から我慢してたものも一緒になって…
ルビーが見えなくなるくらい涙でいっぱいになった。

初めて聞いた先輩の「好きだ」と言う言葉に…嬉しくて…

「あ、ごめん。もう一個言い忘れてる。結婚を前提として…な。」

「え?」

真っ赤になるわたし。
結婚?って…
そんなことまで?

「返事は?」

あ、ほんとだ…

「はい。」

「OKってこと?」

「わたしも…好き。」

コクリとうなづいた。


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