再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
コホッ…

「ばーか。こんくらいのことでむせてんじゃねーし。挨拶だよ挨拶。」

菜莉の背中、さすってやった。

「うん。いいの?うち、めちゃくちゃフツーの家だし、翔くんのおうちと比べたら…」

「そんなことカンケーねーだろ?いずれ結婚すんだし。ちゃんと挨拶しときたい。それだけ。」

「うん。ありがとう。」

食べ終わって、マンションまで歩いてたら、菜莉が言い出した。

「お正月なんだけど…翔くんは?実家戻らないの?」

「あー。海外逃亡するだろうよ。毎年そうなんだよ。ウチ。」

「そっか…じゃあ、またの機会に…」

菜莉も挨拶とか考えてくれたんだろうか…
まあ菜莉は高校の時も両親とは会ったことあったはずだけど…

ビックリすんだろな…
菜莉連れて帰ったら…

「あー。それはまたな。」

「じゃあさ。一緒に初詣行かない?」

「は?」

菜莉がニコニコ笑いながら言う。

「一緒にって誰と?」

「麻美と上條さん。」

「は?あー。」

上條ね…

「まあ…いいけど。」

「じゃあ。段取りする。」

菜莉、嬉しそう…
そんな嬉しいもんかね…

まあいいか。上條となら…


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