再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
◇
「だいたいわかったわ。あと、テンクウコーポレーションのデータだけ、メールしといてよ。」
「はい。わかりました。」
久世先輩との打ち合わせが終わって時計を見たら7時だった。
昼からと言われて待っていたけど、挨拶回りで忙しいらしく、会社に帰ってきたのは5時を過ぎていた。
「悪いし、明日にしようか?」
「いえ。大丈夫ですよ。」
仕事に私情は持ち込まない。
そして打ち合わせは2時間に及んだ。
益山さんの先は重要な先ばかりなので、説明も丁寧にしなければならない。
わかりやすく的確に。
もちろん、雑談なんて…なし…。
そして打ち合わせが終わり、わたしは席に戻ろうとした。
「ねぇ。菜莉。一緒に帰ろっか。」
「いえ。結構です。」
そう言ってミーティングルームを出たはずなのに…
帰りのエレベーターはなぜか一緒で…
そのままずっとわたしの横を歩く先輩…
朝も一緒で帰りも一緒って…ヤバくない?
マジでうさわの的になるからやめてほしんですけど…。
「だいぶん寒くなってきたけど…菜莉薄着だけど…大丈夫?」
「大丈夫です。」
けど、実際その日は突然寒くなったのか…上着を着てくればよかったと思うほどだ。
ぶるっとしそうになるのを必至で耐える。
「菜莉変わってないな。」
先輩が、ふっと笑った。
「だいたいわかったわ。あと、テンクウコーポレーションのデータだけ、メールしといてよ。」
「はい。わかりました。」
久世先輩との打ち合わせが終わって時計を見たら7時だった。
昼からと言われて待っていたけど、挨拶回りで忙しいらしく、会社に帰ってきたのは5時を過ぎていた。
「悪いし、明日にしようか?」
「いえ。大丈夫ですよ。」
仕事に私情は持ち込まない。
そして打ち合わせは2時間に及んだ。
益山さんの先は重要な先ばかりなので、説明も丁寧にしなければならない。
わかりやすく的確に。
もちろん、雑談なんて…なし…。
そして打ち合わせが終わり、わたしは席に戻ろうとした。
「ねぇ。菜莉。一緒に帰ろっか。」
「いえ。結構です。」
そう言ってミーティングルームを出たはずなのに…
帰りのエレベーターはなぜか一緒で…
そのままずっとわたしの横を歩く先輩…
朝も一緒で帰りも一緒って…ヤバくない?
マジでうさわの的になるからやめてほしんですけど…。
「だいぶん寒くなってきたけど…菜莉薄着だけど…大丈夫?」
「大丈夫です。」
けど、実際その日は突然寒くなったのか…上着を着てくればよかったと思うほどだ。
ぶるっとしそうになるのを必至で耐える。
「菜莉変わってないな。」
先輩が、ふっと笑った。