再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
「え?」

「そうやってすぐ、我慢する…」

そうして、クククッと笑った先輩があまりに昔のままで…一瞬ドキッとしてしまった。
昔を思い出す…

「けど上着は貸してやんねーよ。」

「え?」

「菜莉は今、俺の彼女じゃないからな。」

は?なにその理屈…
って最初から借りるつもりなんてないですし!

意地悪そうにニヤッと笑う先輩にムスッとしてしまうわたし。

そのまま電車に乗ってもずっと、隣に立ってる先輩…
チラチラ見られるのはやっぱ高校の時と変わってない…

いつもそうだった。
こんなイケメンがなんでこんなフツーの女の子連れてんのって目で…みんなが見る。

だから…やなのに…

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