再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
二次会も誘われたけど、連日の激務で疲れてるからと大森課長に断りをいれた。

「久世。よかったなー。よかったよかった。」

大森課長は、酔っぱらいながらも俺の肩をバンバン叩いて、喜んでる。
菜莉のこと気にかけてくれてたからな。
この課長も。

「菜莉。帰んぞ。」

真中と話してた菜莉を呼ぶ。
上條は別の場所にいた。
アイツらはまだ秘密主義らしい。
この宴会でもまったく話してなかったなと思う。

「うん。」

菜莉がトコトコと俺の方にやってくる。

「なんだよー。おまえら一緒に住んでんのかー?」

「仲良くお正月かよー。」

酔っぱらいたちが叫んでる。

「まあそんなとこです。じゃよいお年を!」

くるりと踵を返すと俺は菜莉の手を取った。

「ちょっ!みんな見てる。」

菜莉が手を引っ込めようとしたけど、俺はガシッと恋人つなぎしてホールド。

「いいの。俺ら今日から公認だから。なんなら、俺ここでキスもできるけど?」

菜莉の顔に近づける。

「こらっ。ダメ。」

菜莉が俺が首に巻いてたマフラーを引っ張り上げて口をかくした。

「みんなに見せるのは結婚式までダメ。」

「は?」

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