再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
「おまえ、テンション低すぎだろ。」

初詣、眠くってあくびしてたら上條に背中しばかれた。

「だって、朝まで愛し合ってたからな。」

もひとつふぁーっとあくびする。
菜莉は真中麻美と前2人で楽しそうに歩いてる。

「ぷっ…よくいうわ。女にだらしなかった奴がよ。」

上條が笑ってる。

「おまえだってじゃん?社内はいかねーって公言してた奴がよ。」

「そんなこと言ってたっけな?」

「しらばくれんなよ。」

上條の膝蹴ってやった。

「まあ。簡単に言うと俺が麻美に落ちたんだな。根負けってやつ?」

「ふぁー。」

あくびで返事する。

「だってどんなに冷たくしてもめげずにまた次のプラン考えてやってくるんだもんよ。根性座ってんなって思ってね。で、まぁ…意外とたべものの趣味あったんだよ。そんなん全部ひっくるめて、付き合ってやろうかなってね。」

「上から目線だな。」

上條のやつ…1年後にはコイツが絶対麻美中毒になってるパターンだな。

「そうか?」

「ああ。」

上條の恋バナ聞きながら初詣は無事終了した。

これからお互い実家帰るのだと2人が言ったので、昼ごはん食べてから分かれた。

「麻美幸せそうでよかった。」

「上條もな。」

「うん。で。明日うちの実家ほんとに翔くんも行くの?」

「行くよ。」

「なんかね。紗莉も奏ちゃんも来るらしいの。」

「ほーう。」

奏ちゃんくんのか…。
まあ…いい。


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