再会～俺のONLY ONE ～何があっても離さない～

「松嶋さん。わたしらもアイツら怖いって思ってたんだー。かと言って経費申請とかで不利になったらやだから逆らえないしさー。」

「久世くんにギャフンと言わせてもらえばいいのよ。」

「んで、やめちゃえって。」

そんなことを口々に言う、海外営業の女性の人たち。

みんなやっぱ味方なんだ。

というよりあの管理部の女子にみんな手を焼いてたってことか…

わたしはどうしたもんかと思いながも席に座って仕事しながらとりあえず待っていたんだけど…

定時過ぎても帰ってこず…他の人たちはパラパラと帰り出した頃…ようやく翔くんは戻ってきた。

「菜莉。アイツら3人明日から臨時の人事異動で各自違う部署に飛ばされることになった。」

「うわっ。マジかよ！スッゲーな。それ。」

まだ残っていた営業マンが喜びの声を上げた。

「コレでやりやすくなるわー。経費の申請も。」

「だって、明日から飛ばすってことはアイツらいなくても管理部回るってことだろ？」

「最初からいらねー人材だったってことじゃね？」

「しかも松田に関しては埼玉飛ぶってよ。」

「うわっ。それほんと？」

2課の女性営業マンが手を叩いた。

「久世！ナイス！」

「おまえ尊敬する。」