再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
俺はタクシーに降りると告げ、お金を払った。

「マジっすか?久世さん。」

「当たり前だ。菜莉がどうなってもいいのかよ?!」

「いや、それはよくないっす。」

菅野のその言い方に、やっぱ菜莉に惚れてたなと思いながら…

「じゃぁ走るぞ。」

そして無理くり走らせた。

コイツはえぇ~。

「おまっ…何部だよ?」

「あ、サッカー部っす。ちなみにいつも持久走一位でした。」

くそっ俺だって早いほうだったぞ。バスケ部はサッカー部には勝てねぇか…

ようやく会社にたどりつき、息がはぁはぁあがってる俺にくらべて余裕ですずしい顔してる菅野をうらめしくながめながら、中に入った。

「うわっドンピシャ。松嶋さんと高橋、あそこで話してますよ。」

ちょうどゆーあが何か別の場所へ菜莉を誘導していこうとしているところだった。

カフェの向こうのスタッフルームみたいなところだ。
あんなとこ連れ込んで何しようと思ってんだ?

血の気が引く。

とりあえず俺は菅野を連れてその扉の前までやってきた。

扉に耳をくっつけてみる。
と…中の声が結構大きく聞こえてきた。

「それで話って?」

菜莉の声がする。落ち着いた声だ。

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