再会~俺のONLY ONE ~何があっても離さない~
結局、何も食べるものがなかった俺の家は早々とさり、菜莉の家でブランチを作ってくれた。
トーストとコーヒーだけではあったけど…

菜莉の家は、こじんまりしたワンルームで、まったくの偶然だけど、俺とおんなじ405室。
そんなことでも嬉しい俺。

「こんな小さな部屋…来なくていいのに。」

ってぶつぶつ言いながらも…
菜莉が作った、ツナマヨのせトーストがうまい。

「これうまい。また作って。」

そしたら菜莉は顔赤らめて、

「洗濯してきます。」

とその場を去った。

んで…バタバタバタバタ…
なにやら動いてて…

俺は仕方なく、2人で食べたトーストとマグカップだけ洗って、ベッドの前に置いてあるテーブルのとこ座って、そこに置いてあった映画のDVDかけてみた。
思いっきりアクション系。

菜莉はバタバタしながら、

「あっ。先輩だけ…ズルイ!」

って言いながらもまだバタバタ動いてて…
知らねー間に映画に熱中してた俺の横に、クライマックスになってから、ストンと座った。

「あ、もうこんなとこまで進んでる。」

「あー。菜莉。」

「ひどい。わたしがいること忘れてたでしょ?」

映画に集中してて…
っていったって、菜莉のこと忘れるわけねーだろ?ばーか。

「もうちょい待って。最後まで…」

そしたら、よくわかってる菜莉は、そっと立って、コーヒーを入れて来てくれた。

< 84 / 262 >

この作品をシェア

pagetop