天然美女との過ごし方(仮)
太陽くんに避けられ続け……私も避けてもう2週間が経った

明日は体育祭でみんなが騒いでるけど何一つ音なんて聞こえなかった

彼氏彼女でハチマキ交換したりお弁当の話をしたり

……これが恋でこれが彼女、彼氏って関係なんだって少しわかった気もしていた

だけどわたしは悪い子

だからお父さんも厳しくしていた

だからみんなの迷惑になる

いつからか私の頭の中はこんな考えになっていた

そして……だから太陽くんは離れちゃったんだ

そう思うとご飯なんてどうでもよくて……

『桜……そろそろ何か食べなきゃ』

『……うん』

『これなら食べれる?』

空ちゃんが心配して色々持ってきてくれるけど正直何も食べたくなくて

『空ちゃんごめん、食欲ない……』

……(ガタッ

席を立って屋上に行こうとしたんだけど貧血かな……立ちくらみがしてふらついてしまった

『桜!保健室いこ?』

それでも1人になりたくて

『大丈夫……ごめんね』

屋上へと走り出したんだ、無我夢中で。


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