一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
「……参ったな」
思わずボソッと呟く。
それは迷惑という意味で言ったのではない。
俺に気持ちを伝えるわけでもなく、こんな風にキスされて正直ドキッとした。
寝ているからバレないと思ったんだろうな。
彼女らしい。
璃子のピュアな思い。
こんなかわいいことをされると愛おしさが増す。
今までだって自分なりに彼女を妹のように大事にしてきたが、なんだろうな。
温かな感情が胸の奥から湧き上がってくるような感じがする。
ずっと彼女を異性としては見ていなかった……いや、あえて恋愛対象に入れていなかった。
だが、急に女に見えてきた。
ほっそりとしたその身体。だが、胸は意外にあって、寝間着から見える胸の谷間を見てゴクッと唾を飲み込んだ。
実は璃子に否定はしたものの、お風呂場でチラッと彼女の胸を見てしまった。
ほんの一瞬だったが、しっかりと脳裏に焼きついている。
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