一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
「あー、はいはい」
璃子はポンポンと京介の頭を叩いて軽くあしらうが、その身体からは、負のオーラを感じる。
「仕事はどうしたの?」
鋭い目つきで璃子が問うと、京介は不穏な空気を感じたのかおどおどした様子で答えた。
「仕事はあるけど……二、三日休むくらいならいいかなって」
「お兄ちゃん、ちょーっといらっしゃい」
璃子がスーッと目を細めて京介を見れば、彼は震え上がる。
憐れ京介。
これから小一時間璃子に説教されるな。

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