一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
これは夢なのか現か……。
すぐに揺れが止まって、ふわふわのベッドの上にそっと寝かせられるのを感じた。
「もう無理して酒は飲むなよ」
この上なく甘い声がしたかと思ったら、なにかが唇に触れる。
微かにビールの味。
なにが触れたか気づく前にまた匡の声が降ってきた。
「おやすみ」
そして、頭を撫でられて……。
覚えているのはそこまで。
静かな闇が私を優しい眠りに誘った。
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