一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
今日会って話したいなんて余程のことがあるんだと思う。
【お昼は誰だって食事しますから気にしないで下さい。場所は後で連絡します】
おばさんを安心させようと紳士的な文面を送る。
だが、心の中は酷く動揺して、ドッドッドッと鼓動が速くなるのが自分でもわかった。
落ち着け。
俺の態度がおかしいと璃子に気づかれる。
自分にそう言い聞かせると、キッチンに向かった。
キッチンに入ると、玉子焼きを包丁で切っていた璃子が俺の気配に気づいて顔を上げる。
「あら、匡遅かったわね。お兄ちゃんの方がシャワー浴びるの遅かったのに、もうご飯食べてるよ」
チラリとダイニングテーブルの方に目を向ければ、京介がお握りを食べながらスマホを見ていた。
「仕事のメールが来てて対応してたんだ」
面倒くさそうに言い訳して京介の隣に座ると、彼女が京介を注意した。
「ちょっとお兄ちゃん、食べながらスマホ見ないの。これは没収します」
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