一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
今日はパンにスクランブルエッグ、ソーセージ、それと具だくさんのミネストローネスープ。
スープはレトルト。
昨日お風呂に入ったら睡魔に襲われて、なにも朝食の仕込みしてなかったんだよね。
体調はよくても、体力がない。
でも、激しい運動をするわけでもないし、問題はない。
いい睡眠だって取れている。
そしてなによりも、匡のそばにいられてとっても幸せ。
前に匡に誕生日のプレゼントになにが欲しいか聞かれたけど、彼といる時間が私にとって最高のプレゼントだと思う。
朝食をダイニングテーブルに並べていると、スーツに着替えた匡がやってきた。
「今日はパンか」
テーブルの料理を見ながら席に着く彼に謝る。
「ごめん。昨日お風呂入って寝ちゃったから準備してなくて。手抜き」
「俺には手抜きとかわからん。こうやって食べられるだけで満足。なんせいつもコーヒー一杯とかで済ませてたからな」
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