一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
彼は破顔して小箱から指輪を取り出すと、私の左手を取った。
「お前が好きなんだ。俺と結婚しよう」
夢でもこんな極上なのは見たことがなかった。
彼のプロポーズに涙腺が崩壊する。
「匡は……大バカ者だよ」
私がガンと知った上で結婚を申し込むなんて……。
泣きじゃくる私の涙を指で拭いながら彼は穏やかに笑うと、私の左手の薬指に指輪をはめた。
それは私のしているネックレスに合う花のようにダイヤが散りばめられた華やかな指輪だった。
いつの間に指輪を用意したのだろう。
「プロポーズして罵られるとは思わなかったな。だが、“ノー”って返事は認めない。お前は俺のものだから」
「わかってる?私はもう長く生きられな!?」
考え直させようとするが、匡が突然強く私を抱く締めた。
「お前は長生きして、一生俺のそばにいるんだよ!」
声をあげて私に必死に言い聞かせようとする彼。
「匡……」
< 250 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop