一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
俺様で意地悪な男なのだけど、たまに優しくされると胸がキュンとなる。
溢れる気持ちを隠すのに苦労するくらい彼が好き。
だから、明日から彼と一緒に暮らせると思うと嬉しくてたまらない。
彼の家族や私の家族にはいくら感謝してもしきれなかった。
だって、匡のそばにいることが私の一番の幸せだから。
日記を閉じると、今日部屋を片付けていた時に見つけた写真に目を向けた。
好きな人とのツーショット。
私の悪戯に気づいて、彼が私の頭をグリグリしている。
「私が中学の時の写真かな?匡が若い。前髪下ろしてる〜」
写真を見て自然と笑みが溢れる。
懐かしいな。
この頃はなにも悩みがなかった。
もうあの時には戻れないんだな。
どんなに願っても私の運命は変わらない。
あ~、暗くならないの。
何事もポジティブにって決めたじゃない。
これからはずっと笑って過ごすんだ。
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