一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
ずっと妹のようにかわいがってた璃子を女として見ろって言っても、頭が自然にこいつには手を出すなって線引する。
それを言っても長谷川には理解できないだろう。
彼の決めつけに反論する気も失せた。
『お前は……璃子に関してなにか知っているのか?』
うちの家族にしろ、こいつにしろ、俺と璃子をくっつけようと画策しているような気がする。
だが、なぜ今なのだろう。
『なにかとは?』
微かに首を傾げる長谷川をじっと見据える。
これは……なにかを知っている目だ。
だが、きっと親父に口止めされていて、問い詰めたところでなにも話さないに違いない。
実は今朝役員会議の前に親父に璃子のことを聞いたのだが、親父は璃子が料理上手とか言い出して話をはぐらかした。
そもそも今日の接待がなくなったのがおかしい。
俺の代わりに専務あたりが対応しているのではないだろうか?
『いや……知らないならいい』
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