一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
『では、また月曜日にお迎えにあがります』
これ以上言い返しても無駄だと思い、ムスッとしながら封筒をスーツの内ポケットに入れて車を降りる。
そして、すぐに璃子の後を追ったが、彼女はスーパーに入って行った。
俺も中に入ると、彼女は野菜売り場にボーッと突っ立っていて、ちょっと驚かせてみたくなった。
それで璃子に顔を近づけて声をかけたのだが、予想以上に驚かれて、逆にこっちがビックリした。
ふらついて倒れそうになるし、おまけにマスクまでしていて、体調でも悪いのかと心配になる。
ジーッと璃子を見ていたら、彼女の声が聞こえてハッとした。
「……く、匡、メインのおかずはなにがいい?」
「おかず?……ああ、昼間天ぷらだったから、こってりしてないのがいいかな」
そう答えたら、彼女がブツブツ言いながら野菜をカゴに入れていく。
「うーん、じゃあお刺身とかかな。それにほうれん草の胡麻和えかサラダつけて……」
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