一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
その後すぐにしらす丼がきて、二十分程でランチを済ませると、匡が入場料を払って店のそばにある金山を見学。
この金山は有名な佐渡の金山に次ぐもので、ここで六十トンもの金が産出されたらしい。
坑道の一部が公開されていて、ところどころに鉱夫の人形が置かれ、当時の作業の様子がよくわかる。
三十分ほど見学すると、隣の敷地で砂金体験している人達の姿が目に飛び込んで来た。
「匡、私砂金採りやってみたい」
匡の袖を引っ張ってお強請りすると、彼はクスッと笑った。
「お前、子供みたいだな」
「砂金体験したことないし、ここはするっきゃないでしょ」
ニコニコ顔で主張する私に彼は呆れ顔。
「直なら素通りするのに、お前って面倒くさい」
「あら、私の育ての親のひとりは匡だよ」
とびきりの笑顔で言い返すと、彼は額に手を当てボソッと呟いた。
「……ホント、面倒くさい」
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