一生、俺のそばにいて~エリート御曹司が余命宣告された幼なじみを世界一幸せな花嫁にするまで~
震える声でお願いすると、彼は「はあ?」と声を上げ私を見た。
匡はハッとした表情になるも、すぐにソファにふんぞり返って私に命じた。
「面倒なやつ。フェイスタオルを浴室から持って来い」
「え?フェイスタオル?」
「いいから」
匡に急かされ、浴室からタオルを持って来ると、彼はそのタオルを指差した。
「それで俺の目を隠せよ」
「……いいの?」
躊躇いながら確認すると、彼はハーッと溜め息交じりに言った。
「それでお前は安心するだろ?」
「うん。じゃあ、遠慮なく」
タオルを匡の頭の後ろで縛って、彼の顔の前に指を二本出す。
「これ何本?」
見えるか聞いたら、彼はニヤリとした。
「見えない。これ、なんか変なプレイみたいだな」
「やっぱり匡は変態!」
ペシッと彼の頭を叩いて浴室に逃げ込む。
匡がなにか文句を言っていたがもう知らない。
服を脱いでサッとシャワーを浴びるが、お湯が水に変わり、思わず声を上げた。
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