俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
「今回のテラス席も愁に頼むつもりだけど構わない?」

不意に尋ねられて驚く。

「私は賛成です。愁くんは多忙なので負担になってしまったら申し訳ないのですが、ほかの店舗のテラス席は今も評判もよく、人気もありますから。さすが館長から長年指導を受けてきただけありますよね」

「あそこまでいくと趣味の領域を超えているわね」


「あの、すみません……テラス席の件って……?」

ふたりの会話の内容がいまいちつかめずに尋ねると、頼子さんが朗らかに答えてくれた。

「ああ、沙和ちゃんにはまだ話してなかったわね。現在我が社が展開しているカフェは知っている?」

「はい、テラス席が女性にとても人気の……」

「そうなの、ありがたいことにね。発案者は愁なのよ。小さい頃から城崎さんについてよく教えてもらっていたの」


言われてみれば自宅には大ぶりのものや様々な観葉植物が置かれていた。

それらは所狭しと並べられているわけではなく、整然と置かれていてしかも部屋にとても調和していた。

それらを見ると自然と心が落ち着くのだ。


自ら世話をしている姿を実際に目にした時は驚いたが、表情がとても優しく嬉しそうで心底植物が好きなのだな、と思っていた。

でもまさかそんな専門的な知識まで習得していたとは恐れ入る。

本当になんでもできる人だなと改めて尊敬してしまう。
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