俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
「……社長って女性ですか?」
「いや、三十一歳の独身男性で、以前は副社長だった人だよ」
大企業の社長がずいぶん若い事実に驚く。
板谷ホールディングスという名は知っているが、役職者についてはかかわりがなく、実はあまりよく知らない。
男性なら頼子さんではない、と思案しているうちにエレベーターが三階に到着した。
三階は応接フロアになっていて、様々な広さの個室がある。
そのうちのひとつ、板谷の社長が滞在している一番奥にある応接室前には数人の社員がいて、私の姿を見ると、一様に安堵の表情を浮かべた。
突き刺さるような視線に一瞬たじろぐ。
背中に嫌な汗が流れ、緊張で鼓動が速くなる。
重要な取引先に失礼があったらと気が気ではない。
さっきまで呑気に蕎麦を食べていた時間が嘘のように、胃がキリキリと痛くなる。
きっと今、私の顔色はものすごく悪いだろう。
それでも、仕事なのだからしっかりしなくてはと自分を鼓舞する。
林さんがドアをノックすると室内から営業部長の「どうぞ」という応答があった。
「いや、三十一歳の独身男性で、以前は副社長だった人だよ」
大企業の社長がずいぶん若い事実に驚く。
板谷ホールディングスという名は知っているが、役職者についてはかかわりがなく、実はあまりよく知らない。
男性なら頼子さんではない、と思案しているうちにエレベーターが三階に到着した。
三階は応接フロアになっていて、様々な広さの個室がある。
そのうちのひとつ、板谷の社長が滞在している一番奥にある応接室前には数人の社員がいて、私の姿を見ると、一様に安堵の表情を浮かべた。
突き刺さるような視線に一瞬たじろぐ。
背中に嫌な汗が流れ、緊張で鼓動が速くなる。
重要な取引先に失礼があったらと気が気ではない。
さっきまで呑気に蕎麦を食べていた時間が嘘のように、胃がキリキリと痛くなる。
きっと今、私の顔色はものすごく悪いだろう。
それでも、仕事なのだからしっかりしなくてはと自分を鼓舞する。
林さんがドアをノックすると室内から営業部長の「どうぞ」という応答があった。