俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
「失礼します。浦部を連れてまいりました。」
林さんがドアを開けて告げる。
広い室内の中心に置かれた焦げ茶色のソファの上座にひとりの男性が座っているのが見えた。
男性の面立ちは大きめの観葉植物に邪魔されてはっきりと判別できない。
手前に座っていた営業部長が、パッと立ち上がった。
「ああ、君が浦部さんか」
なぜか初対面の営業部長までもが、安堵の表情を浮かべる。
「お待たせしてしまい申し訳ありません。ローン事業部の浦部です」
ゴクリと息を呑んで、震えそうになる足を一歩踏み出す。
お客様の前でこんな身内同士の初対面の挨拶をすべきではないのだろうが、いかんせん事情が呑み込めないのだから仕方がない。
その時、ひとりの男性がスッと流れるような動作で立ち上がった。
「お忙しいところ突然押しかけて申し訳ありません。板谷です。こんにちは、浦部さん。お会いしたかった」
ドキン!
心臓がひと際大きな音を立てる。
耳に心地よい低音に、どこか聞き覚えがあった。
目の前に立つ、身体にぴったりとした濃紺のスーツ姿の長身の男性。
近すぎる距離に少し腰が引ける。
真夏だというのに汗の匂いひとつしない。
営業部の男性たちより頭ひとつ分は背が高いのに顔は驚くほど小さい。
なにより、その美麗な面立ち。
林さんがドアを開けて告げる。
広い室内の中心に置かれた焦げ茶色のソファの上座にひとりの男性が座っているのが見えた。
男性の面立ちは大きめの観葉植物に邪魔されてはっきりと判別できない。
手前に座っていた営業部長が、パッと立ち上がった。
「ああ、君が浦部さんか」
なぜか初対面の営業部長までもが、安堵の表情を浮かべる。
「お待たせしてしまい申し訳ありません。ローン事業部の浦部です」
ゴクリと息を呑んで、震えそうになる足を一歩踏み出す。
お客様の前でこんな身内同士の初対面の挨拶をすべきではないのだろうが、いかんせん事情が呑み込めないのだから仕方がない。
その時、ひとりの男性がスッと流れるような動作で立ち上がった。
「お忙しいところ突然押しかけて申し訳ありません。板谷です。こんにちは、浦部さん。お会いしたかった」
ドキン!
心臓がひと際大きな音を立てる。
耳に心地よい低音に、どこか聞き覚えがあった。
目の前に立つ、身体にぴったりとした濃紺のスーツ姿の長身の男性。
近すぎる距離に少し腰が引ける。
真夏だというのに汗の匂いひとつしない。
営業部の男性たちより頭ひとつ分は背が高いのに顔は驚くほど小さい。
なにより、その美麗な面立ち。