俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
「女性嫌いなんですか?」

「世間ではそう言われているけど、ちょっと違うわね。冷めているというか、女性からのアプローチが多すぎて自分から動く必要がないの、嫌味な弟でしょ? そんなあの子が自らの意思で動いて、沙和ちゃんに会いに会社まで行ったのよ」

溜め息混じりに困ったような表情を浮かべる、頼子さんの言葉の一部が引っかかる。

「それはピアスの件があったからで……」

「違うわね。愁が本気で調べたら、ヨガ教室も沙和ちゃんの住所だってわかるわ。私に託したり、郵送して返却する方法だってあるのに、わざわざ一番骨の折れる会社訪問を選択したのよ。その理由はひとつしかないわ」

「なんですか?」

「今は内緒。そのうちわかるわよ」

先ほどまでの剣呑な雰囲気から一転して、楽しそうな声音で頼子さんが言う。


……まったく見当がつかない。


「秘書室に勤務している私の目を盗んで会いに行くなんて、よっぽどね。絶対に愁はもう一度沙和ちゃんに会いに行くわ、姉の私が保証する」

「ええと、私に会いに来られるわけではないと思うのですが……」


ピアスを返してもらうだけだ。

それに彼自身も仕事があるからと言っていた。
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