俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
ところが三時を過ぎたあたりからこのフロアに来るはずもないのに、周囲の女性社員は一斉にそわそわし始めた。
やたらと外出したり、東京営業部の入っているフロア近くに行きたがっていた。
「皆、王子様狙いですかね」
先ほど、本日の板谷社長来社情報を知ったばかりの由真ちゃんが言う。
きちんとグロスが塗られてぽってりした唇が艶めかしい。
突然話を振られて、内心動揺しつつも返答する。
「そうかもね。由真ちゃんは板谷社長に興味はないの?」
「玉の輿は夢見ていますけど、今の恋人が一番好きなので惹かれませんね」
迷いなく口にする姿が眩しかった。
そんな風に想える人に出会い、尚且つ気持ちをはっきり言える後輩が羨ましい。
私には到底できそうにもない。
「そういえば板谷社長って以前に婚約者がいませんでしたか?」
うーん、と唸るように言った由真ちゃんの言葉に目を見開く。
同時にズシリと鉛のような重いものが胸の中に落ちてきた気がした。
……婚約者?
やたらと外出したり、東京営業部の入っているフロア近くに行きたがっていた。
「皆、王子様狙いですかね」
先ほど、本日の板谷社長来社情報を知ったばかりの由真ちゃんが言う。
きちんとグロスが塗られてぽってりした唇が艶めかしい。
突然話を振られて、内心動揺しつつも返答する。
「そうかもね。由真ちゃんは板谷社長に興味はないの?」
「玉の輿は夢見ていますけど、今の恋人が一番好きなので惹かれませんね」
迷いなく口にする姿が眩しかった。
そんな風に想える人に出会い、尚且つ気持ちをはっきり言える後輩が羨ましい。
私には到底できそうにもない。
「そういえば板谷社長って以前に婚約者がいませんでしたか?」
うーん、と唸るように言った由真ちゃんの言葉に目を見開く。
同時にズシリと鉛のような重いものが胸の中に落ちてきた気がした。
……婚約者?