俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
「結婚、する予定の人がいるの?」
問い返した声は自分でも驚くほど、平坦なものだった。
パソコンのキーボードを操作する指先が無意識に止まって、感覚が失われていく。
「いえ、破談になったはずですよ」
「破談?」
耳にした言葉を思わず聞き返す。
「一時期テレビやネットとかでものすごく騒がれていましたよ、知りませんか?」
弱々しく首を横に振る。
ゴシップや噂話に疎いせいもあるがその手の話はいつも聞き流してしまっている。
「業務上関係ない人物ではないので、サボッてるとは思われないですよね」
そう言って由真ちゃんは自身のスマートフォンの画面を見せてくれた。
『板谷社長、婚約を白紙に』
大仰な見出しが目に飛び込んできた。
その画面はどこかの週刊誌の記事の一部で、今から五年前、板谷社長がある令嬢と婚約を破棄したと報じていた。
婚約破棄はお互いの同意によるもので円満に解消され、比較的最近の記事には元婚約者は有名企業の御曹司とその後、婚約、と綴られている。
婚約破棄の理由や経緯などは記載されていなかった。
気になっていたとはいえ、あまり喜ばしくない話題を詮索するような行為をしてしまい、小さな罪悪感を覚えた。
問い返した声は自分でも驚くほど、平坦なものだった。
パソコンのキーボードを操作する指先が無意識に止まって、感覚が失われていく。
「いえ、破談になったはずですよ」
「破談?」
耳にした言葉を思わず聞き返す。
「一時期テレビやネットとかでものすごく騒がれていましたよ、知りませんか?」
弱々しく首を横に振る。
ゴシップや噂話に疎いせいもあるがその手の話はいつも聞き流してしまっている。
「業務上関係ない人物ではないので、サボッてるとは思われないですよね」
そう言って由真ちゃんは自身のスマートフォンの画面を見せてくれた。
『板谷社長、婚約を白紙に』
大仰な見出しが目に飛び込んできた。
その画面はどこかの週刊誌の記事の一部で、今から五年前、板谷社長がある令嬢と婚約を破棄したと報じていた。
婚約破棄はお互いの同意によるもので円満に解消され、比較的最近の記事には元婚約者は有名企業の御曹司とその後、婚約、と綴られている。
婚約破棄の理由や経緯などは記載されていなかった。
気になっていたとはいえ、あまり喜ばしくない話題を詮索するような行為をしてしまい、小さな罪悪感を覚えた。