俺の妻は本当に可愛い~恋のリハビリから俺様社長に結婚を迫られています~
脳裏に、以前頼子さんに言われた言葉が蘇る。
『嫌だ、違うわよ。愁は爽やかそうに見せてるけどとんでもない策略家だし、評判なんて心配もしていないわ。そんなものどうでもいいのよ。そもそも五年前に十分騒がれてるんだから』
もしや、この婚約破棄がきっかけで、女性に本気にならなくなったのだろうか。
そこまで思いつめるほど、婚約者を想っていたのだろうか。
その考えに至った時、胸の奥が鈍く軋んだ。
じわじわと広がっていく痛みに戸惑う。
「こういう政略結婚みたいなものは、遠慮したいですね」
由真ちゃんが眉間に皺を寄せて、画面を暗転させる。
小声で、見せてくれたお礼をなんとか伝えた。
自分の身に起こった出来事ではないのに、心が大きな傷を負ったように疼いて、うまく返事ができない。
その時、内線電話が鳴り響いた。
「はい、日高です。お疲れ様です。浦部さんですか? わかりました、伝えます」
……嫌な予感がする。
受話器を置いた後輩が、小首を傾げながら私に向き直る。
『嫌だ、違うわよ。愁は爽やかそうに見せてるけどとんでもない策略家だし、評判なんて心配もしていないわ。そんなものどうでもいいのよ。そもそも五年前に十分騒がれてるんだから』
もしや、この婚約破棄がきっかけで、女性に本気にならなくなったのだろうか。
そこまで思いつめるほど、婚約者を想っていたのだろうか。
その考えに至った時、胸の奥が鈍く軋んだ。
じわじわと広がっていく痛みに戸惑う。
「こういう政略結婚みたいなものは、遠慮したいですね」
由真ちゃんが眉間に皺を寄せて、画面を暗転させる。
小声で、見せてくれたお礼をなんとか伝えた。
自分の身に起こった出来事ではないのに、心が大きな傷を負ったように疼いて、うまく返事ができない。
その時、内線電話が鳴り響いた。
「はい、日高です。お疲れ様です。浦部さんですか? わかりました、伝えます」
……嫌な予感がする。
受話器を置いた後輩が、小首を傾げながら私に向き直る。