キミからの「好き」って、信じていいの?
桃舞くんが私に向かってカメラを向けた。



な、なんか緊張する……!



人に写真を撮られることはあんまりないから?



それとも、桃舞くんだからこそなのかな?



私の真っ白な頭が動き出すころには、もう桃舞くんは写真を撮り終わっていて。



変な顔していたらどうしよう……!



恐る恐る写真を見ると、そこにはまるで今が一番幸せ!みたいな表情を浮かべた私がうつっていて。



「すっごく良い表情してたよ!俺にもその写真送って!」



「え!いらないでしょ私の写真なんて」



私は桃舞くんのスマホの中に私の写真がある未来を想像したら、ボッと顔が赤くなってしまった。



「じゃあ、ツーショットならいい?」



「えっ?」



ツーショット?桃舞くんと私が!?



「で、でも……」



「いいから、いいから。早くしないとパンケーキのアイスが溶けちゃうよ」



結局、彼のパンケーキのアイスが溶けてしまうという言葉にしぶしぶうなずいた。


< 148 / 221 >

この作品をシェア

pagetop