キミからの「好き」って、信じていいの?
あの日から俺はずっと姫内さんを見てきた。



彼女にとってはささいなできごとだったのかもしれないけれど、俺にとっては毎日思い出してはニヤニヤしてしまうほどの嬉しいできごとだった。



でもそれから姫内さんと話せるような接点は一切なくて。



そのまま二年生に上がった。



一番最初にチェックしたのはもちろん、姫内さんのクラスだった。



今回も同じクラスになるという奇跡は起きなかったけれど、そのかわりとなりのクラスにはなれて。



特にとなりのクラスと接点があるわけではなかったけれど、となりのクラスに姫内さんがいると思っただけでどんなことでも頑張れた。



授業だって、これは姫内さんも同じ授業なのかななんて想像したりして。


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