キミからの「好き」って、信じていいの?
「行く行く〜っ!成海くんも行くでしょ?」



「まぁね。執事のシフト終わったらすぐ行くよ……」



執事の衣装がそんなに嫌なのかな……?



「私が代わってあげたいよ!執事やってみたかったし!」



私がそう言ったら二人とも無言になったあと、盛大に笑い出した。



「えっ!? なんで笑い出すの?私本気なのに!」



「本気なところがウケるっ!」



「桃音は可愛すぎるから、執事よりもお嬢様のほうが似合うよ」



……っ、また私のことを可愛いなんて言ってくれちゃって!



顔が火照っていくのがわかる。



でも、私がお嬢様なんて似合わなそう……。



だって、そんなに上品なオーラが自分にあるとは思えないし。



みんなにちやほやされるのもそんなに好きじゃないしね。



「桃音がお嬢様だったら、私はなに?」



「北沢さんは、となりの家の人」



桃舞くんが即答した。



「えーっ!ひっど〜いっ!せめて桃音のそばにいさせてよっ」



「あはは、じゃあ桃音の友人その三ね」


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