キミからの「好き」って、信じていいの?
「えぇー!親友役にしてよっ」



「無理だよ、ただの友人だから」



二人が楽しそうにしているのを見て、前は胸が張り裂けそうだったのに今では私も楽しいなぁって思えていて。



そんなことに気づけたことにも嬉しくなって。



恋って人を変えるよね。



ネガティブで男子が苦手だった私がたったひとつの恋で、全然違う私になれた。



私はやっぱり桃舞くんにこの気持ちを伝えたいなぁ。



でも、今ではゆゆちゃんも失いたくないと思ってしまっている。



二つなんて欲張りだってわかっているのに。



この気持ちはどうしたらいいのかな……?



「桃音、ちょっといい?」



その日ゆゆちゃんに呼ばれて、昼休み会いに行った。



「私、成海くんに告白しようと思うの」



「……そうなんだ。わかった!応援はできないけれど、もし、もし付き合うことになったら教えてね」



「それでさ、よかったら恨みっこなしで一緒に告白しない?」


< 188 / 221 >

この作品をシェア

pagetop