キミからの「好き」って、信じていいの?
「桃音の集中力ってすごいよね」



「えっ、そうかな?」



「すぐに切り替えて考え込めるの、本当にすごいなぁって思う!私なんて集中力なさすぎて、よく先生に怒られるし」



真凛が今言った先生とは、きっと塾の先生なんだろうなぁ。



だって、真凛は休み時間はこんなにおしゃべりでもなんだかんだで、授業中には黙々と話を聞いているタイプだし。



「真凛だって、さすがの行動力ですごいなぁって思っていたところだよ」



「本当に!? 桃音にほめてもらえるのめっちゃ嬉しい〜!」



私の言葉一つでこんなに喜んでくれる人がいるって、すっごく幸せなことだよね……。



真凛は私にはもったいないくらいの親友だよ。



前に真凛にも伝えたら、



「私こそこんなに美少女で優しくて、勉強もできて頼りになる桃音が親友になってくれてめっちゃ嬉しいよ〜〜っ!」



って言ってギューって抱きしめてくれて。



真凛は私をすごく助けてくれる。


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