キミからの「好き」って、信じていいの?
「え?」



「え?」



成海くんが驚いたような声を上げたから、よくよく自分の発言を考えてみるとたしかにこれじゃあ、まるで成海くんの家族に会いたいと言っているようなものじゃない……!!



「い、いや、違うの!! そんなに深い意味があるわけじゃ……!」



「もう〜、桃音は慌てすぎだって!! 大丈夫だよ、そんな深い意味があるなんて成海くんも思って……」



なんで、そこで区切るのよ真凛!と思って真凛を見ると、真凛はあっけにとられた顔をしていてその視線の先を見ると、成海くんが赤面していた。



「ちょっ、な、成海くん?大丈夫?」



「……う、うん。大丈夫!冗談だよね、あはは」



「び、びっくりしたぁー。成海くんでも顔が赤くなったりするんだね〜っ!」



「……今日めっちゃ暑くない!? やっぱりアイスでも食べようかなーなんてな」



彼が一人かわいた笑いをしている間に、真凛は私の耳にささやいた。


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