キミからの「好き」って、信じていいの？

「え、そうなの？成海くんでも不安になることとかあるんだね〜」



私がそう言うと、真凛もコクコクとうなずいた。



「やっぱり私たちが見てる成海くんって、なんでも簡単にできちゃうイメージがあったから、ちょっと驚いちゃった！でも、そうだよね！小説とかでも完璧な人なんていないって書いてあるし!! 」



「二人は今日も本屋さんにいたけれど、本が好きなんだ？」



「「大好き！」」



真凛と声がハモって心がぽかぽかとした。



「オススメの本とかある？なにか読んでみようかな〜」



「じゃあ、私と会ったとき、手に取った本でも読んでみたら？映画化するらしいし、女子からの指示が多いにしても男子からも面白いって声は上がっていたし」



「……じゃあ、舞香に頼んでみるか」



「舞香ちゃんって言うの？」



「あぁ。親が、俺と同じ舞って感じをつけたかったみたいで」



「可愛い名前だね。いつか会ってみたいなぁ……」