さよならを教えて 〜Comment te dire adieu〜

「……光彩さん、もうそのくらいにしてやってくれないかな?」

誠彦さんのお父様が、見るに見かねた様子で告げた。


その言葉に、ハッと我に返った。

「も、申し訳ありませんっ!わたしったら、なんて失礼なことを……」


——法曹界の人ではない素人の……
しかも名だたる法律事務所の所長夫人を「詰めて」しまったっ!

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