一樹君の恋人は天使なんです

 目を閉じると、一樹はそのまま眠りに落ちた。

 心地よい悠の寝息が、子守歌のように聞こえて、一樹はそのままぐっすりと眠った。


 一人分の間を置いて寝ている一樹と悠。

 


 
 深夜になり。


 一樹はふと目を覚ました。


 すると…


「ん? 」


 何か抱き着いている感覚を感じて、一樹は目を覚ました。


 目を開けると。

 すぐ傍に悠の寝顔があって、一樹は驚いて飛び起きた。

「な、なんだ? びっくりした…」


 よく見ると、悠の寝ていた位置は変わっておらず、どうやら一樹が抱き着いて行ったようだ。


「どうしちまったんだ? 俺…」


 無意識でやったことに、一樹自身も驚いているようだ。



 また1人分空けて、今度は横を向いて胸った一樹。


 横を向いても、悠に抱き着いていた感触が残っていて、なんとなく心地よく一樹は眠りについた。

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