秘密の恋はアトリエで(後編) 続・二度目のキスは蜂蜜のように甘く蕩けて
(……だめだよ、ゆき、にいちゃん)
とても小さい音だが、たしかに自分の声だ。それも少しかすれた甘い声……。
「盗聴してたの!」
「人聞きの悪いこと言うなよ。暗室に来たとき、たまたま通りがかったら聞こえてきたんだよ」
「暗室?」
「ぼくは写真部員だからね。フィルムで撮るのが好きなんだ。小学生のときからの趣味でね。
最近はデジカメが主流だから、フィルムを使う時代錯誤な人間なんてぼくしかいなくて。だから、ここの暗室も独り占め。でもまさか、こんな声が聞こえてくるとも、こんな写真が撮れるとも思ってなかったけど」
とても小さい音だが、たしかに自分の声だ。それも少しかすれた甘い声……。
「盗聴してたの!」
「人聞きの悪いこと言うなよ。暗室に来たとき、たまたま通りがかったら聞こえてきたんだよ」
「暗室?」
「ぼくは写真部員だからね。フィルムで撮るのが好きなんだ。小学生のときからの趣味でね。
最近はデジカメが主流だから、フィルムを使う時代錯誤な人間なんてぼくしかいなくて。だから、ここの暗室も独り占め。でもまさか、こんな声が聞こえてくるとも、こんな写真が撮れるとも思ってなかったけど」