神からの試練

隣で寝ている亮平を起こさないようによけて、ベッドを離れる。
小さな紙に、メンバー1人1人に一言手紙を書いた。
それを、各メンバーのドアのところに貼って、荷物をまとめて家を出る。

すみれ「ありがとう。みんな......、楽し…ヒクッ…かったよ......泣」

コツコツっと私の足音だけが聞こえる。
まだ、朝早いから歩いてるのも私くらい。
なんで、こうなっちゃうんだろうなぁ…。
1回健太のところに行って、それから事務所に行こっと…。

すみれ「ただいま......」
健太「は?なんで?え?姉ちゃん、何してんの?」
すみれ「ん......っ泣。もう......ヒクッ......辞めるのっ......泣」
健太「なんでだよ」
すみれ「色々......、あるんだよっ......泣」
健太「......。事務所…には…?」
すみれ「......まだ…」

はぁ。って、ため息つきながら、自分の部屋に行ってしまう健太。
そりゃ、そうだよね。
こんなに頼りにならない姉を持って、健太も大変だよね…。

健太「………ちゃん......。ねぇちゃん!」
すみれ「あっ......」
健太「寝てたよ」
すみれ「私、事務所行ってくる……」
健太「おう……」
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