極上弁護士の耽溺プロポーズ
その瞳に導かれるように、わたしは自分の中に湧
き上がっている、純粋な気持ちを告白する。

「……わたし……柊一くんが好きみたい……」

柊一くんは虚をつかれたような顔をした。

頬に触れている柊一くんの指先が、微かにピクンと引き攣った。

わたしがその手に触れると、柊一くんは強く握り返してくる。

手じゃなくて、心臓を握られたのかと思うくらい、胸が締めつけられた。

「わたし……やっぱりまだ何も思い出せないけど……それでも柊一くんが好きって思うんだ……。ほかの人には触らないでほしっ……」

言葉を絞り出す。

人生でこんなことを言ったのは初めてだった。

今夜、誰にも触れてないよね? 

それなら、わたしは……。

わたしは、柊一くんに抱かれたいと思うんだ……。

「……自分で何を言っているか、ちゃんとわかってるのか?」

返事をする代わりに、コクンと頷いた。
< 71 / 119 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop